妊娠高血圧症の入院経験談

妊娠高血圧症候群で入院中の暇つぶし経験談 42歳女性

 私は現在子供を持つ主婦ですが、これまでで一番長い入院経験というと、21歳で出産を控えていた時のことです。この時、妊娠高血圧症候群だったため、出産までの二ヶ月間を入院生活で過ごすこととなったのです。

 ただ私自身はお腹は大きかったものの、特にどこか具合が悪かったわけではないため、じっとベッドで横になっていることはけっこう苦痛でした。とにかく毎日暇で暇で仕方がなく、朝起きた時に今日はどうやって一日暇をつぶそうかとしょっちゅう思ったものです。

 普通に体は動けたので、日中に病院内やその周囲を散歩でもできればまだ暇つぶしもできたのですが、一応ベッドで安静にしていなくちゃダメだったのでそれもできませんでした。

 なので身内に山ほどの漫画や小説を持ってきてもらって読書をしたり、テレビを見たりして過ごすしかありませんでした。

 そんなとにかく暇だった入院生活でしたが、ひとつ困ったことがありました。それはトイレへ行くにも何をするにもベッドを離れる時には看護師さんを呼んで、車椅子で移動しなくてはいけなかったということです。

 もちろん私自身は歩けたのですが、妊娠高血圧症候群を抱えた妊婦ということで、あまり体を動かしてはいけなかったのです。

 そうしたことでトイレのたびに看護師さんを呼んだのですが、何度も呼ぶのはとても申し訳ないような気がして、トイレを我慢してしまうなんてことがありました。

 でも看護師さんはいやな顔ひとつせず、笑顔で車椅子を押してくれたので、今となっては暇なこと以外は快適な入院生活だったんじゃないかなと思います。

 そしてもちろん無事出産を迎えることができました。

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